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甘く、深く、繋がって
第34章 エピローグ
拓真さんも私もその意味を分かりつつ、止める事が出来なくて。キスを重ねて絡み合う。
「はっ、……っすみ」
熱い吐息に高められて、縋り付いた。

消えては鳴り、また消える。繰り返される旋律はいつしか気にならなくなって。
私を揺らす拓真さんの熱に溶かされる。
嬉しくて、愛しくて。延び上がるようにしてキスをした。
「好、き……」
「うん……」
溢れる涙を拭ってくれる優しい指先。わざとのし掛かる様に私を押さえ付け、唇を重ねてくる。その重みに拓真さんをより感じられて胸が熱くなる。
「愛してる」
「あっ、ん……た、くま」
「ます、み……っ」
キツく抱き締め合って、満ちていく。
軋むベッド。衣擦れの音。
体温を分け合い、乱れたシーツに身体を沈めて。
甘い繋がり、拓真さんの深い愛に溺れてく。
愛する人と愛し、愛される。この幸せを教えてくれた拓真さんと、永久(とわ)に……




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