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五十嵐さくらの憂鬱。
第9章 …9
さくらが恥ずかしさと緊張のあまり
樹の舌でイったのは
言うまでもない。

録画した携帯を回収してから
樹はさくらの拘束を解いた。

「残念だったね、人が来なくて」
「いじわる…」

立てなくなったさくらを
背の低い脚立に座らせて
樹はさくらの乱れた服装を直す。

ーーーまた、挿れなかった…ーーー

さくらだけが気持ち良くなる。
その、繰り返し。
樹は挿れたくないのだろうか。
満足そうにしている樹を見ると
その一瞬は不安はなくなってしまうのだが
後からじわじわと不安が押し寄せてくる。

『さくら、最近ちょっと緩いんじゃない?』

光輝に言われた言葉が思い出される。

ーーーどうしよう、私、もしかして緩い!?ーーー

さくらはムンクの叫びよろしく
頬に両手を当てて
バイト帰りに
道端で考え込んだ。

挿れられない理由がさくらの腰抜けにあるのなら
樹を大切に思う気持ちを告げたい。

ーーーでも、
舐めるってどうやってーーー

挿れてくれない理由が緩いのであれば
それを直さなければならない。

ーーーでも、どうやってーーー

いくつものどうすれば?に悩まされて
さくらの頭は混乱し、思考が大渋滞を起こした。

「…あんたね、最近、樹の家に入り浸ってるのは」

そう声をかけられて
見れば派手めなイマドキの女の子2人が
立ちふさがっていた。
赤く塗った口を尖らせ、眉根を寄せたまま
顔にはっきりと“不満がある”と書かれている。

さくらはなにやら恥ずかしくなって
頬に当てていた両手をおろした。

「えっと…」

確か、樹の取り巻きの女の子だと
さくらはうすぼんやりした記憶をたどる。

「こんなトロそうなのがいいの、樹は?」
「はぁ…」

別にそれほどトロくないんだけどな
などと空気の読めない事を思っていると

「彼女でもないくせに、なんなの?」

とんでもない爆弾を投下された。

「え。ちょ……」

さくらは言葉が続かない。

ーーー彼女じゃないってどういうこと!?ーーー

「あんただって、遊びの女でしょ?」
「あ、あそび!?」

追い打ちをかけられ
さくらの思考は完全に停止した。
そのさくらを鼻で笑って
女の子たちは勝ったというように微笑む。

「樹が特定の彼女作るとでも思ってんの?
あんたはただの遊びよ。
彼女ぶって、樹にとりいるのやめなさいよ」
「でも…私のこと俺の女って…」
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