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五十嵐さくらの憂鬱。
第12章 …12
「気持ちいい、さくら?」

さくらは樹のシャツで目隠しをされていた。
パソコン用の割と座り心地がいい椅子の上で四つん這いにされて
ヒップを突き出していた。

「あっ…っ…きもち、いぃです…っン」
「丸見えだよ、大切なところ」

樹はさくらのそこに
指を出し入れしていた。
すでに蜜は溢れ出し
樹の指に反応するように腰がビクビクと動いた。

樹が指先を曲げると
悩ましげにさくらの腰が跳ねる。

「ここも、気持ちいいんだ?」
「んぅ…」
「ちゃんと気持ちいいって言わないと、わかんないよ」

そう言いながらも
樹は確実にさくらの弱いところを指先で押し込む。

「ああっ……っ…き、気持ちいぃです…」
「ん? どこ? ここ?」

中で指を動かしながら
樹はブラから引っ張り出した胸を揉み
乳首を指で挟む。

「あっ…ぅ…そこ、です…」
「中? それともこっち?」

乳首を引っ張ると
さくらは小さく悲鳴を上げた。

ーーーもぅダメ…気持ちよすぎて…ーーー

「ほら、言わないと…してあげないよ?」

樹が指を抜いた。
くちゅくちゅという音が止み、
さくらの息を整える音だけが聞こえる。

「っ…、して、下さい…」
「何を?」

ーーー意地悪!ーーー

何して欲しいの?
樹の笑う顔が鮮明に思い浮かぶ。
熱いキスをされて、さくらは骨まで溶けそうな気持ちになった。

「何して欲しい?」

舌を絡ませながら樹が尋ねる。

「んっふ…、もっと…指で…」

それ以上は恥ずかしくて言えない。

「指で、何? 指をどうするの?」
「う……指を、挿れて下さい…」

どこに?
樹はさくらから離れると
口の中に舌の代わりに
指を挿れてくるくると触った。

「ほら、挿れたよ?」
「ん…っ…ちが…ぁっ…」
「違うの? じゃあどこに挿れるの?」

顔から火が出るとはこのことだ。
耳まで熱い。

「あ…っ…な、中に…挿れて下さい…」
「欲しくて、よだれ垂らしてる
さくらの、下のお口かな?」

そう、です。という声は尻すぼみでほとんど声にならない。
樹はさくらの口から指を抜き
それを舐めながら
反対の指を容赦無くさくらの中に挿れた。

「挿れたよ。次は、どうして欲しいの?」
「っ…ンっ…う、ごかして…欲しい…で、す」
「よく言えました」

さくらが息を詰まらせるまで
中で指をかきまぜた。
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