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五十嵐さくらの憂鬱。
第14章 …14
小春が化粧室へと席を立ったときほど
さくらの心臓が口から出そうになったのはない。
修と2人でガチガチに固まったのは言うまでもなかった。
「…ずっと考えてたんだけど」
「…?」
メガネの奥の視線が怖い。
「あの時、樹に、何かされてた?」
小春が先生のようだと謳う
一言一言、じっくり分かりやすいように話す姿は
さくらにとって尋問のように思えた。
「いえ…何も…」
「想像だけど…」
しりすぼみになる気持ちを抑えながら
さくらは自分を見つめる修を見る。
「想像だから、間違ってたらアレだけど…。
何か、挿れられてた?」
図星すぎてさくらは固まる。
小春、早く、と心臓がばくばくする。
「樹、そういう変態な所あるから…。
大丈夫? もし嫌なら相談くらいのるよ?」
さくらは、口の中でいえ、と言ったが届かない。
「で、何を、挿れられてたの?」
「……!」
核心をつく言い方。
完全に見透かされてる、とさくらは冷や汗が出てきた。
「携帯の音じゃないでしょ?
…バイブ?」
「いや、あの…ちょっと……」
「図星だ」
表情を観察していた修には
さくらの絵に描いたような反応が
全ての正解を告げていた。
「…小春ちゃんに言っちゃおうかな」
「え!? 小春!?」
修は自分でもなぜそんなことが口から出てきたのかわからない。
ただ、気づくと、自分の言葉に右往左往するさくらの反応が興味深く
もう少し知りたいと思っていた。
「そう、小春ちゃんに。もう戻ってくるよ」
「ちょ…脅しですか…?」
そうかも、と修は目をすぼめた。
「…樹に図書館で変態なことされて感じてましたって」
「言わないで下さい」
さくらが声を押し殺しながらも
必死に修を見つめた。
「立てなくなるくらい気持ち良くて」
「…やめて下さい」
「言わないよ。その代わり、俺のお願い聞いて?」
それにうなづいたとき、小春が戻ってきた。
さくらの心臓が口から出そうになったのはない。
修と2人でガチガチに固まったのは言うまでもなかった。
「…ずっと考えてたんだけど」
「…?」
メガネの奥の視線が怖い。
「あの時、樹に、何かされてた?」
小春が先生のようだと謳う
一言一言、じっくり分かりやすいように話す姿は
さくらにとって尋問のように思えた。
「いえ…何も…」
「想像だけど…」
しりすぼみになる気持ちを抑えながら
さくらは自分を見つめる修を見る。
「想像だから、間違ってたらアレだけど…。
何か、挿れられてた?」
図星すぎてさくらは固まる。
小春、早く、と心臓がばくばくする。
「樹、そういう変態な所あるから…。
大丈夫? もし嫌なら相談くらいのるよ?」
さくらは、口の中でいえ、と言ったが届かない。
「で、何を、挿れられてたの?」
「……!」
核心をつく言い方。
完全に見透かされてる、とさくらは冷や汗が出てきた。
「携帯の音じゃないでしょ?
…バイブ?」
「いや、あの…ちょっと……」
「図星だ」
表情を観察していた修には
さくらの絵に描いたような反応が
全ての正解を告げていた。
「…小春ちゃんに言っちゃおうかな」
「え!? 小春!?」
修は自分でもなぜそんなことが口から出てきたのかわからない。
ただ、気づくと、自分の言葉に右往左往するさくらの反応が興味深く
もう少し知りたいと思っていた。
「そう、小春ちゃんに。もう戻ってくるよ」
「ちょ…脅しですか…?」
そうかも、と修は目をすぼめた。
「…樹に図書館で変態なことされて感じてましたって」
「言わないで下さい」
さくらが声を押し殺しながらも
必死に修を見つめた。
「立てなくなるくらい気持ち良くて」
「…やめて下さい」
「言わないよ。その代わり、俺のお願い聞いて?」
それにうなづいたとき、小春が戻ってきた。