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五十嵐さくらの憂鬱。
第18章 …18
キスがだんだんと濃さを増していく。
いつの間にか絡めあう舌は
お互いを待ち望んでいたかのように
とろけ合う。
お酒で熱くなったさくらの身体から伝わる温もりに
樹の心は乱れた。

ーーーこんなにも欲していたとはーーー

身体中が、心が、お互いを欲していた。
それはもう、死ぬほどに
惹きあっていた。

「せんぱ…、消毒して」

息を乱したさくらが、懇願してくる。
その表情に、樹の理性が吹き飛びそうになる。

「あの男たちにされたこと忘れさせて…。
全部、消毒して。
先輩で上書きして…満たして」

答えは口づけで行った。
脳の中に甘美な媚薬を撒き散らされたかのようだった。

「全てなかったことにしてやる。
俺だけに満たされて、俺だけに感じろ。
さくら。
もう逃がさない。
俺だけのものだ」

唇の縁を親指でなぞりながら
いつきはさくらを言霊で縛りつけた。
それに、さくらは従順にうなづく。

「先輩で…犯して」

その願いを叶えるために
樹の舌がさくらの口内に入り込む。
上顎から歯の裏側
唇の裏まで丹念に舐めとり
唇がヌルヌルになるまで貪りあった。

さくらの吐息が激しくなり
樹にしなだれかかる体重が増す。
口づけをしたままさくらを抱きかかえると
そのままベッドへと運んだ。

さくらの服を脱がせていく。
空気に触れた素肌は
真っ白で美しく
ほんの少しの気温差に産毛が一瞬さかだつ。

その細かな反応さえ愛しく
いつきはさくらの唇を吸い尽くした。

「口開けて」

おとなしく従うさくらの開いた口に
樹は唾液を流し込んだ。

「んっ…おいし…」
「もっと欲しいだろ?」

うなづくのを見届けてから
またもや樹は唾液を飲ませた。
上から垂らして舌の上でキャッチすると
それだけで感じるのか
さくらの身体が震えた。

散々唾液を与えてから
今度は耳を優しく舌で包み込んだ。
くすぐったさと快楽に
喘ぐさくらの声が心地よい。

感じやすい首筋に舌を這わせた時には
すでに熱くとろけそうなさくらの身体は
否応無しにビクビクと反応した。

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