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五十嵐さくらの憂鬱。
第4章 …4
「そんな、ことないです」
「そんなことある顔してるよ?」
いつもの樹の優しい表情が見られなくて
うつむいたまま下唇を噛んだ。
「いつからそんな変態になったの?
彼氏がいるのに…俺にいたぶられて。
やめてあげるって言ったのに
やめて欲しくなさそうな顔してさ」
樹の手が伸び
さくらの顎を持ち上げた。
さくらの意思に反して
樹のガラス玉のような瞳と目が合う。
アウト。
逃げられない。
「最初の予定通り、彼氏とイくまで
俺の言うこと聞いて気持ちよくなる身体にされたい?」
さくらは目を閉じることができずに
樹を凝視した。
「ほら。言ってみなよ」
「……はぃ」
「聞こえない」
樹はさくらの太ももの付け根に
指を食い込ませる。
言わずもがな、身体が反応する。
「先輩に…指導されたいです…」
「いつまで?」
「か、彼氏と……イくまで…」
「それまで、俺に従う?」
「…はい」
樹がニヤリと笑った。
「いい子だ。ちゃんと、録音したよ」
「え!?」
証拠は殘しておかないと。
そう言いながら、樹は胸の内ポケットから
小型の録音機を取り出した。
「なんでそんなもの持って!」
「なんでって、授業を録音するからにきまってるだろ」
ーーーやられたーーー
つい、樹の雰囲気に飲まれて
大変なことをやらかした気がした。
「そんな顔しないで。
俺、さくらのこと気に入ってるんだ」
びっくりして、さくらは樹を見返した。
「気に入ってるって…」
「気に入ったんだ。悪い?
感じやすいのに、彼氏とはダメだとか。
罪悪感いっぱいなのに、俺にいじめられて拒否できないとことか。
こんな面白いオモチャを
俺が簡単に手放すわけないだろ?」
悪魔のごときことを言いながら
顔は天使のように微笑んでいる。
「さくらは、悪いことしてるわけじゃないよ。
彼氏と気持ちよくなるために努力してるんだから。
だから、そんな顔しないで。
俺に、従ってーーーめちゃくちゃにさせて」
悪魔だ。
人間の皮をかぶった悪魔だ。
それでもやはり、
樹から受ける快楽を知ってしまったばかりに
どんどん深みにはまってしまう自分がいることを
さくらは気づきつつあった。
「そんなことある顔してるよ?」
いつもの樹の優しい表情が見られなくて
うつむいたまま下唇を噛んだ。
「いつからそんな変態になったの?
彼氏がいるのに…俺にいたぶられて。
やめてあげるって言ったのに
やめて欲しくなさそうな顔してさ」
樹の手が伸び
さくらの顎を持ち上げた。
さくらの意思に反して
樹のガラス玉のような瞳と目が合う。
アウト。
逃げられない。
「最初の予定通り、彼氏とイくまで
俺の言うこと聞いて気持ちよくなる身体にされたい?」
さくらは目を閉じることができずに
樹を凝視した。
「ほら。言ってみなよ」
「……はぃ」
「聞こえない」
樹はさくらの太ももの付け根に
指を食い込ませる。
言わずもがな、身体が反応する。
「先輩に…指導されたいです…」
「いつまで?」
「か、彼氏と……イくまで…」
「それまで、俺に従う?」
「…はい」
樹がニヤリと笑った。
「いい子だ。ちゃんと、録音したよ」
「え!?」
証拠は殘しておかないと。
そう言いながら、樹は胸の内ポケットから
小型の録音機を取り出した。
「なんでそんなもの持って!」
「なんでって、授業を録音するからにきまってるだろ」
ーーーやられたーーー
つい、樹の雰囲気に飲まれて
大変なことをやらかした気がした。
「そんな顔しないで。
俺、さくらのこと気に入ってるんだ」
びっくりして、さくらは樹を見返した。
「気に入ってるって…」
「気に入ったんだ。悪い?
感じやすいのに、彼氏とはダメだとか。
罪悪感いっぱいなのに、俺にいじめられて拒否できないとことか。
こんな面白いオモチャを
俺が簡単に手放すわけないだろ?」
悪魔のごときことを言いながら
顔は天使のように微笑んでいる。
「さくらは、悪いことしてるわけじゃないよ。
彼氏と気持ちよくなるために努力してるんだから。
だから、そんな顔しないで。
俺に、従ってーーーめちゃくちゃにさせて」
悪魔だ。
人間の皮をかぶった悪魔だ。
それでもやはり、
樹から受ける快楽を知ってしまったばかりに
どんどん深みにはまってしまう自分がいることを
さくらは気づきつつあった。