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五十嵐さくらの憂鬱。
第6章 …6
「ゃ…」
「静かに。他の人に聞かれちゃうよ?」

弾かれただけで
さくらの頂きは反応する。

「こんなに硬くしてる…」

樹は他の人に見えないように
さくらのセーターの中に手を入れて
乳首をこね回した。
かと思えば
セーターの上から2本の指でつまみ上げる。

さくらは必死に窓の外に意識を集中させて
口元を抑えて息を殺した。

「下りるよ」

あっという間に最寄のバス停に着き
バスから降りた時には
さくらの顔は真っ赤になっていた。

「ちょっと、寄ってから帰ろう」

樹に引っ張られて歩く。

「鞄、重いだろうから持ってあげるよ」
「いいです」
「貸しな」

鞄を取られて、さくらはコートの前を閉めて歩く。
樹はご満悦なのか
鼻歌でも歌い出しそうだった。

「ついたよ」

見れば、いつか、樹に助けられた時に寄ったカフェの前にいた。

「覚えてる?」
「あ、はい…あの時は…ありがとうございました」

中入ろう、と言われて
さくらはオシャレなカフェに心が弾んだ。
相変わらず無口なマスターが会釈をし
樹はいつもの、とオーダーして
奥の席へと向かった。

他にお客はおらず、
静かなBGMが店内に降り注いでいた。

しばらくフカフカのソファを楽しんでいると
カウンターからいい香りがしてきた。

「ここの、美味しいだろ?」
「はい」

さくらは嬉しくなって
思わず顔をほころばせる。

「ここ、メニューってないんですか?」
「ないよ。ぜんぶ、マスターのご機嫌とその日のオススメ」
「へぇ…」

そんなお店あるんだ、と店内を見回していると
マスターがカップを2つ持ってきて
さくら側に2つとも置いた。

一礼をして去って行くマスターにきょとんとすると
樹が笑いながら
「さすが、マスター」と言ってさくらの横に腰掛けた。

「あったかいうちに飲みなよ。
安心して、今日は、ブランデー少なめだから」

さくらはそういえばココアに酔っ払って
樹に送ってもらったことを思い出した。

「いただきます…」

一口飲めば、温かい甘みが広がり
鼻の奥を抜けて行く。
ホイップは柔らかく絶妙な甘さで
最高に美味しい。

とろける甘さに感激していると
横から樹にキスをされた。
舌が絡まり、ちゅ、とリップ音が響く。

「甘いな…」

樹は渋くも、満足そうな顔をした。
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