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五十嵐さくらの憂鬱。
第6章 …6
授業の終わりのベルが鳴り
忙しそうにみんな立ち上がってはプリントを片付ける。
先生の声が響いて
宿題の期限を告げた。
夢うつつでそれらを見ていたさくらは
大きく伸びをしたあとに
慌てて胸元を隠した。
コートをきているから平気だろうが
樹にいたぶられた箇所は敏感になっていて
セーターの下に着ているシャツが擦れるだけで
ジワリと痛痒い快感が襲ってくる。
ーーーどうなっちゃうんだろう、私ーーー
光輝のため。
光輝に好かれたい、もっと愛されたい。
そのために、こんな恥ずかしい仕打ちを
他の男性から受けるのは
イケナイことではないのだろうか。
樹は、さくらをいたぶる樹は
さくらを褒める。
彼氏のために他の男性に開発されることは
悪いことではないと。
さくらはため息をついた。
罪悪感が抜けない。
いくら光輝に好かれたいからといって
他の男性にこんなことされるのは恥ずかしい。
でも、肯定しなくては。
人生に正解なんかない。
いつか、どこかの先生が話していた言葉だ。
間違ってもいい。
また、やり直せるんだから。
若いうちは失敗しなさい。
そんな内容だった。
さくらの選択が失敗か成功かは
まだ分からないが
失敗と決めつけるのには
まだ証拠が足りない。
失敗だと言い切れない
逃れようのない快楽と
だんだんと感度の増す身体ー。
樹の指先と低い甘い声に虜になりそうだった。
「はぁ…もう帰ろう…」
図書館に寄りたくとも
下着がない恐怖に行けない。
お昼休みは、ひと気のない所でこっそりと食べた。
鞄を胸元に引き寄せると安心する。
しかし、そこで擦れる摩擦に
思わず声が出そうになる。
さくらは複雑な気持ちで
樹に帰る旨を告げる連絡を入れた。
返信はすぐに
『バス停で』
と来た。
さくらはとぼとぼとバス停に向かい、
談笑する声に耳も傾けず
イヤホンを詰め込んだ。
「何聞いてるの?」
イヤホンの片方を取られて
そちらを向けば優しい目の樹が立っていた。
バスが来て乗り込み、
二人掛けの席に座って
音楽に耳を傾ける。
「いいこと思いついた」
さくらのイヤホンを取ると、
樹が耳元で囁く。
「今度、さくらの喘ぎ声を録音しよう」
「なっ…!」
「それを聞きながら、いたぶってあげるよ。
最高に面白いだろうね」
そう言って樹はさくらの頂きを指先ではじいた。
忙しそうにみんな立ち上がってはプリントを片付ける。
先生の声が響いて
宿題の期限を告げた。
夢うつつでそれらを見ていたさくらは
大きく伸びをしたあとに
慌てて胸元を隠した。
コートをきているから平気だろうが
樹にいたぶられた箇所は敏感になっていて
セーターの下に着ているシャツが擦れるだけで
ジワリと痛痒い快感が襲ってくる。
ーーーどうなっちゃうんだろう、私ーーー
光輝のため。
光輝に好かれたい、もっと愛されたい。
そのために、こんな恥ずかしい仕打ちを
他の男性から受けるのは
イケナイことではないのだろうか。
樹は、さくらをいたぶる樹は
さくらを褒める。
彼氏のために他の男性に開発されることは
悪いことではないと。
さくらはため息をついた。
罪悪感が抜けない。
いくら光輝に好かれたいからといって
他の男性にこんなことされるのは恥ずかしい。
でも、肯定しなくては。
人生に正解なんかない。
いつか、どこかの先生が話していた言葉だ。
間違ってもいい。
また、やり直せるんだから。
若いうちは失敗しなさい。
そんな内容だった。
さくらの選択が失敗か成功かは
まだ分からないが
失敗と決めつけるのには
まだ証拠が足りない。
失敗だと言い切れない
逃れようのない快楽と
だんだんと感度の増す身体ー。
樹の指先と低い甘い声に虜になりそうだった。
「はぁ…もう帰ろう…」
図書館に寄りたくとも
下着がない恐怖に行けない。
お昼休みは、ひと気のない所でこっそりと食べた。
鞄を胸元に引き寄せると安心する。
しかし、そこで擦れる摩擦に
思わず声が出そうになる。
さくらは複雑な気持ちで
樹に帰る旨を告げる連絡を入れた。
返信はすぐに
『バス停で』
と来た。
さくらはとぼとぼとバス停に向かい、
談笑する声に耳も傾けず
イヤホンを詰め込んだ。
「何聞いてるの?」
イヤホンの片方を取られて
そちらを向けば優しい目の樹が立っていた。
バスが来て乗り込み、
二人掛けの席に座って
音楽に耳を傾ける。
「いいこと思いついた」
さくらのイヤホンを取ると、
樹が耳元で囁く。
「今度、さくらの喘ぎ声を録音しよう」
「なっ…!」
「それを聞きながら、いたぶってあげるよ。
最高に面白いだろうね」
そう言って樹はさくらの頂きを指先ではじいた。