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第2章 母と息子

「ありがとう……」

「ご飯、冷めないうちに食べましょう」

二人きりのささやかな夕食が始まる。

部屋は質素ながら手入れが行き届いていた。
蝋燭の灯が温かく内部を照らす。

棚には、はみ出すくらいの薬学の本。
屋根から屋根へと紐を張って、薬草が干してある。

窓の外からはフクロウの鳴き声が聞こえた。

「ねぇ、アルベリオ。好きな女の子はいないの？」

突然の母親の質問に、アルベリオはスープを吹き出しそうになった。