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リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第2章 母と息子
「な、な、なんで?」
「ふふふ、だってあなたもそういう年頃じゃない。恋人の一人や二人いても母さん驚かないわ」
蝋燭の灯りが揺れて、リュイの金髪がキラキラ光った。
やや肉厚の唇が、にっこりと微笑んでいる。
「恋人なんていないよ。一人や二人って、僕が二股してるかもしれないってこと?」
「そういう意味じゃないけど。だってあなた、モテるでしょう?」
母親から恋愛話を持ちかけられると、どうしてこんなにドキドキしてしまうのだろうか。