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リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第4章 図書館の女
閉館時間が近づいてきて、クレアは館内の見回りに歩いていた。
本棚が乱れていないか確認し、まだ残っている利用者たちに時間を告げる。
ふと、しゃがみこんでいる少女を見つけて立ち止まる。
あの双子の片割れだ。
「急いでください。もうすぐ――」
顔を上げた少女と目が合った。
寒気がするほど美しい。
憂いげで伏し目がちの瞳。
体調が優れないのか、顔色は蒼白だ。
間近で見て気づいたが、どうやら女ではなく、男だったらしい。
だとしても、ものすごい美少年だ。
本棚が乱れていないか確認し、まだ残っている利用者たちに時間を告げる。
ふと、しゃがみこんでいる少女を見つけて立ち止まる。
あの双子の片割れだ。
「急いでください。もうすぐ――」
顔を上げた少女と目が合った。
寒気がするほど美しい。
憂いげで伏し目がちの瞳。
体調が優れないのか、顔色は蒼白だ。
間近で見て気づいたが、どうやら女ではなく、男だったらしい。
だとしても、ものすごい美少年だ。