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第4章 図書館の女

「僕が、会ったというか……」

「その悪魔はどんな姿をしていましたか？　本には褐色の肌に赤い目、蝙蝠の羽を持っていると書いてありますが」

「えっと……目は、赤い、かも……。でも、他は当てはまりません……羽も生えてないし……」

「いつ現れましたか？」

少しの間があって、少年は言いにくそうに口を開いた。

「……一週間ほど前に。僕が気付いたのはその頃だったけど……本当はずっと、周囲の人たちはおかしいと思っていたのかもしれません……」