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リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第4章 図書館の女
そんな夢を見てしまったのなら、悪魔のせいにもしたくなるだろう。
少年の受けたショックを思うといたたまれなくなった。
同時に、奇妙な興奮が沸き上がってくる。
この真面目そうな少年が、母親の淫らな行為を夢想しているという事実。
人は見掛けによらないものだ。
その秘密を、クレアだけが握っている。
「自分を責めなくても良いのですよ」
クレアは慈愛に満ちた目で彼を見つめた。
今度は聖母にでもなったかのようだった。
この少年の前では、自分は何にでもなれる。
少年の受けたショックを思うといたたまれなくなった。
同時に、奇妙な興奮が沸き上がってくる。
この真面目そうな少年が、母親の淫らな行為を夢想しているという事実。
人は見掛けによらないものだ。
その秘密を、クレアだけが握っている。
「自分を責めなくても良いのですよ」
クレアは慈愛に満ちた目で彼を見つめた。
今度は聖母にでもなったかのようだった。
この少年の前では、自分は何にでもなれる。