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第4章 図書館の女

「おいおい、もう行っちまうのかよ！」

後ろから野次が飛んでくる。

図書館に駆け込むと、すぐに扉を閉めた。
内側から鍵をかけ、ずるずるとしゃがみこむ。

「う、うわああああああ！」

クレアは泣き崩れた。

扉の外では、まだ男たちの声が聞こえている。
今までツンと背筋を伸ばして、男たちを汚物のように見下していたクレアが、こんな姿を見られるなんて。

「死んでしまいたい……！」

床にぽつぽつと涙の滴が落ちていく。