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リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第5章 幼い令嬢

季節は春を迎えようとしていた。
日差しは暖かく気持ちが良い。
アネモネやチューリップが、白、黄色、ピンク、青などのカラフルな絨毯を作っている。
もう少しすればバラのアーチも花が満開になるだろう。
お茶が冷める前に、アルベリオはやってきた。
手はきちんと洗ってきたらしいのに、頬には泥がついたままだ。
「待って」
コレットは笑いながら頬をぬぐってあげた。
「……ありがとう」
アルベリオの声がびっくりするほど近くから聞こえて、コレットは慌てて体を離した。
日差しは暖かく気持ちが良い。
アネモネやチューリップが、白、黄色、ピンク、青などのカラフルな絨毯を作っている。
もう少しすればバラのアーチも花が満開になるだろう。
お茶が冷める前に、アルベリオはやってきた。
手はきちんと洗ってきたらしいのに、頬には泥がついたままだ。
「待って」
コレットは笑いながら頬をぬぐってあげた。
「……ありがとう」
アルベリオの声がびっくりするほど近くから聞こえて、コレットは慌てて体を離した。

