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第6章 修道女

ルイーズは一人、礼拝堂で祈りを捧げていた。
床に膝をつき、胸の前で両手を組み合わせ、頭を下げて必死に神の許しを求めていた。

時刻はすでに就寝時間を過ぎている。
それでも彼女は祭壇から離れようとしない。

「神様……どうかお許しください……」

金のまつげが震え、ルイーズの儚げな印象を引き立てる。

彼女は修道女だった。
身体のラインを隠す、白の長衣に黒のマント。
頭はベールで覆い、腰にはベルト代わりに縄を巻いている。

歳は女性としての結婚適齢期をわずかに過ぎた頃だ。
華奢で可憐な印象に、大人としてのしっとりとした色香が加わりつつある。