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リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第6章 修道女
「じゃあ、証明してよ。神様が本当にいるのかどうか」
「なにを、言って……」
少年の赤い目が、強く輝いた気がした。
「これからあなたを犯す」
それは、少年の愛らしい顔にはまるで似合わない言葉だった。
「――え?」
座り込んだまま凍りつくルイーズに、少年は目線を合わせるようにしゃがみこんだ。
その白い手が、少女と間違うような可憐な手が、ルイーズの頭のベールを引きはがす。
きっちりと編み込んだ金髪があらわになる。