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リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第6章 修道女
どれほど時が経ったのかわからない。
礼拝堂には雨の音が響いていた。
悪魔と名乗った少年の姿はすでにない。
ルイーズは冷たい石の床に横たわったまま、静かに泣いていた。
汚れてしまったのは体だけではなかった。
与えられた快楽を認めた瞬間、ルイーズは心までも悪魔に侵食されたのだ。
神に許しを求めてもいいのか、それすらわからない。
「姉さん?」
突然響いた声に、きしむ体を起こして振り返る。
礼拝堂の扉が開いて、弟のラウルが立っていた。
ルイーズは短い悲鳴をあげて衣服をかきあつめる。
なぜ、よりにもよって、弟がこんなところにやってきてしまうのか。
礼拝堂には雨の音が響いていた。
悪魔と名乗った少年の姿はすでにない。
ルイーズは冷たい石の床に横たわったまま、静かに泣いていた。
汚れてしまったのは体だけではなかった。
与えられた快楽を認めた瞬間、ルイーズは心までも悪魔に侵食されたのだ。
神に許しを求めてもいいのか、それすらわからない。
「姉さん?」
突然響いた声に、きしむ体を起こして振り返る。
礼拝堂の扉が開いて、弟のラウルが立っていた。
ルイーズは短い悲鳴をあげて衣服をかきあつめる。
なぜ、よりにもよって、弟がこんなところにやってきてしまうのか。