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第4章 ～　ご主人様を想う　～

慎二さんから、メールが来た。


わたしは、とても長い間、待っていた。


たった何時間なのに。


支配されている？


そんなことはないと……思いたかった。


『ななさん、
　今は、
　書きたいことは、
　何でも書いていいですよ。


　多分……誰かに聞いてもらいたい、
　そして、書いて吐き出して、
　心（感情）を整理したいのでしょう。


　主従関係については、
　主従の組み合わせの数だけ
　様々な形があると思います。


　根本にあるのは信頼関係だと思います。
　始まりがあれば終りもあります。


　主従関係を結んでみたが、
　途中で求める価値観に
　相違があることに気づく時も
　あるでしょう。
　その場合、奴隷から、
　去っていくこともあるでしょう。


　また、現実問題として、
　それぞれの仕事や家庭の事情、
　いろいろな障害もあります。


　また、主従関係に
　恋愛感情を求める奴隷が多いのも、
　事実です。


　私の主従関係は、
　支配と服従の関係を追及します。
　奴隷は、支配を受け入れ、
　服従することで、マゾ性癖を認めます。
　そして、受け入れてもらえることで
　とても心が安定し、安心します。


　奴隷は、唯一、主だけに、
　自分の淫乱な性癖を安心して晒します。
　また、主も、快く受け入れ認めます。
　主は、調教により、
　もっと晒せ、隠すな。と、責めたてます。


　内面の弱さは、
　プライドを高くしないと守れないし、
　生きていくことが困難だと
　よくわかります。


　慎二』


慎二さんのメールには、主従関係、主と奴隷について
書かれてあった。


わたしにとって、それは、
まったく知らない未知の世界だった。


わたしは、


なぜかドキドキしていた。


そして、自分がこの世界で過ごしていけるのかと…


想像した。