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第4章 ～　ご主人様を想う　～

慎二さんへの返信は、


いつもドキドキする。


恋する気持ちに……似ている｡


　『今日は、仕事はお休みですが、
　なんやかんや用事があり、
　地元から原宿方面へ行ったり…です。
　返信は、
　移動の電車の中で、
　ちょこちょこ書いています。

　
　> ななさん、
　今は、
　書きたいことは、
　何でも書いていいですよ。


　> 多分……誰かに聞いてもらいたい、
　そして、書いて吐き出して、
　心（感情）を整理したいのでしょう


　そうです。
　彼は、本当に私のこと、好きだったのかな。
　でも、結構、ひどいことされていた？
　私が、ガマンするタイプだったので、
　もしかして今まで気がついていなかっただけ？
　え、私、かなりのおバカさん？
　と、毎日、ぐるぐるしています(苦笑)


　> 主従関係については、
　主従の組み合わせの数だけ
　様々な形があると思います。


　恋愛もそうですよね。


　> 私の主従関係は、
　支配と服従の関係を追及します。
　奴隷は、支配を受け入れ、
　服従することで、マゾ性癖を認めます。
　そして、受け入れてもらえることで
　とても心が安定し、安心します。


　慎二さまとメールでお話ししているだけですが、
　なんとなくわかるような気がします。
　自分を認めてもらうことは大切です。
　私は、それを人一倍求めています。


　実は、つい先日…………
　祖母が亡くなりました。
　６月初旬に余命が半年と言われ、
　結局2ヶ月ともたなかったのですが…。
　祖母は、私を認めてくれた数少ない存在です。
　言葉では言い表せないくらいつらかったです。
　祖母と彼と。
　私が
　「私を認めてくれている」
　と思っていた人が
　タイミングを同じにして去ってしまいました。


　いろんなことをキッカケにして、
　まあこうしてメールしているのですが。


　私は、認められたいんだと思います。
　必要とされる存在になりたい………。
　でも、自分に自信がないんです。
　自分を必要としてくれる誰かを
　探しているんだと思います。


　ただ、この気持ちと性癖は
　別々に考えた方がよいのか、
　延長線上にあるものなのか…
　今はまだわかっていません。』