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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
慎二さんのメールへの返事になるかどうかは
わからなかったけれど、
わたしは、思ったままをメールにした。


 『> 彼とのこと。

 S男の私が、
 理想とするM女であれば…と考えてみました。


 彼が私を好きだったかどうかは、関係ない。


 私が、彼が好きだった。


 なにより、彼の喜ぶ顔が見たかったから。


 彼は私で満たされたんだろうか?


12年という長い月日の間、
何年かに一度、
別れようと苦しんだことがあります。
もちろん、
その内の何度かは実際に別れてほしいと言いました。


私が一人でもやもやしていた時、いつも
「私は彼が好きだし、後悔しない。」
と、思い、つきあっていました。
彼とつきあったことにたいして後悔は、
ちらっとしましたが、
自分が決めて進んできたことだし、
もちろん、今も彼が好きです。


後悔しているのは、
はっきりと別れると決めたわけでなくうやむやな気持ちで、
サヨナラを伝えてしまった自分でしょうか。


最終的に彼が別れを決めましたが、
私は今、
今までを振り返る作業中なのだと思います。


彼は、素晴らしい時間をありがとう。
と、メールをくれましたが、
私は、まだその時は
17年間を終わらせるのはイヤです。
と、伝えました。


でも、今は
なかったことにしたい。
と、思っています。


私が、私を客観的に見つめて
「ちょっとひどくないかい?」
と、思います。


でも、忘れるじゃなくて
なかったことにしたいと思っています。


投げやりだと受け取られかねませんが…。
あまりに赤裸々すぎて、
本当は書いてはいけないと思うのですが…。
(なので、とても遠回しの表現にさせてください。
申し訳ありません。)


快感を求めて、自分に触れた時に
のぼりつめることができないんです。
途中で泣き出してしまって。
こうして書いている今も泣きそうになっています。


原因の一つは間違いなく彼の存在だと思っています。
自己完結できないのが、嫌だとかそういうのではなく、
ずっと彼にとらわれるのが嫌なんです。


> 彼は私で満たされたんだろうか?


満たされた時もあったし、
満たされない時もあった…と、
思いたいです。』


改めて思う。


わたしは、今も樹ちゃんが好き。


慎二さんには、申し訳ないとは思ったけれど……。


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