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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
仕事帰りの電車の中。


スマホには、
慎二さんからいただいたメールが
写しだされていた。


ご挨拶……。


わたしは、慎二さんに
ご主人様になっていただきたいと
思った。


わたしは、こちら側にいるべきだと
思ったから。


思いつくまま、
わたしは、文章を書き始めた。


『慎二さまから合格をいただき、
 うれしく思っております。


 > 「なな、私の奴隷になりなさい。」


 > 名前を、授ける。
 これからは、千帆(ちほ)と名のりなさい。
 良い女名だろう。


 今日からななは、
 ご主人さまからいただきました
 千帆を名乗らせていただきます。


 千帆は、ご主人さまの奴隷でございます。
 いたらないところがたくさんあると思いますが、
 ご主人さま、どうか千帆をしつけてくださいませ。


 よろしくお願いいたします。』


これ以上……思い浮かばなかった。


ネットで
「奴隷 挨拶」と
調べてもよかったのだけれど、
人まねのようになるのが嫌だった。


つたなくても……、
間違っていたとしても、
自分の気持ちを自分の言葉で
伝えたいと思った。


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