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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~

いつもなら時間を見つけて
ご主人さまにメールをするのに、
今日は……そういう気持ちにはなれなかった。
やっとの思いで、
仕事帰りの電車の中で
返信を書いた。
『ご主人さまの住む街は、
雨のようですね。
私の住む街は、
生温かい風が強く吹いています。
ゲリラ豪雨にならないとよいのですが…。
千帆は、
今朝、
ご主人さまから
メールをいただきました。
いつもなら、
読み終えた後、
ドキドキする千帆なのですが、
今日は……
電車の中で泣いてしまいました。
乗換の駅まで、
車両には私一人だったので……。
泣きたいなら泣いてしまおう……。
と、思いました。
今の千帆は。
ご主人さまとはキスできません……。
千帆は、
ズルをしそうになりました。
ご主人さまから
次のメールが来るまで、
このまま待ってしまおうかな…と。
自分の気持ちを、
ご主人さまにどうやって伝えたらよいのか、
とても悩みました。
「ご主人さまにキスしていただき、
千帆は幸せです。」
今の千帆は、言いたくても言えません。
嘘・偽りになってしまうからです。
千帆は、キスが好きです。
もちろん、
ご主人さまと
キスをしたいと思ったことは
いっぱいあります。
今日のご主人さまのメールを拝読して……。
忘れていた、
忘れようとしていた……
胸の奥にしまっておいたことを
思い出してしまいました。
ご主人さまから
千帆のお名前をいただく前のこと……。
今、ご主人さまにキスしていただいたら、
千帆は泣いてしまいます。
千帆はご主人さまの奴隷で、
ご主人さまの持ちものなのに。
千帆は、情けないです…。
ご主人さまのことが好きなのに、
千帆の心の中には、
ひっかかっているものがあります。
千帆は、
これをどうやって取り除いたらいいのか、
まったくわかりません。
ご主人さまが、
怒ってしまうなら
まだ千帆は救われます。
失望されるのが、一番怖いです。
ご主人さま。
千帆は、どんな罰もお受けする覚悟です。
本当にごめんなさい……。』
正直に書くしかなかった。
他に、書きようがなかった。
ご主人さまにメールをするのに、
今日は……そういう気持ちにはなれなかった。
やっとの思いで、
仕事帰りの電車の中で
返信を書いた。
『ご主人さまの住む街は、
雨のようですね。
私の住む街は、
生温かい風が強く吹いています。
ゲリラ豪雨にならないとよいのですが…。
千帆は、
今朝、
ご主人さまから
メールをいただきました。
いつもなら、
読み終えた後、
ドキドキする千帆なのですが、
今日は……
電車の中で泣いてしまいました。
乗換の駅まで、
車両には私一人だったので……。
泣きたいなら泣いてしまおう……。
と、思いました。
今の千帆は。
ご主人さまとはキスできません……。
千帆は、
ズルをしそうになりました。
ご主人さまから
次のメールが来るまで、
このまま待ってしまおうかな…と。
自分の気持ちを、
ご主人さまにどうやって伝えたらよいのか、
とても悩みました。
「ご主人さまにキスしていただき、
千帆は幸せです。」
今の千帆は、言いたくても言えません。
嘘・偽りになってしまうからです。
千帆は、キスが好きです。
もちろん、
ご主人さまと
キスをしたいと思ったことは
いっぱいあります。
今日のご主人さまのメールを拝読して……。
忘れていた、
忘れようとしていた……
胸の奥にしまっておいたことを
思い出してしまいました。
ご主人さまから
千帆のお名前をいただく前のこと……。
今、ご主人さまにキスしていただいたら、
千帆は泣いてしまいます。
千帆はご主人さまの奴隷で、
ご主人さまの持ちものなのに。
千帆は、情けないです…。
ご主人さまのことが好きなのに、
千帆の心の中には、
ひっかかっているものがあります。
千帆は、
これをどうやって取り除いたらいいのか、
まったくわかりません。
ご主人さまが、
怒ってしまうなら
まだ千帆は救われます。
失望されるのが、一番怖いです。
ご主人さま。
千帆は、どんな罰もお受けする覚悟です。
本当にごめんなさい……。』
正直に書くしかなかった。
他に、書きようがなかった。

