この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~

「あ~、食べ過ぎたな。」
私は、クスッと笑った。
「だって、樹(いつき)ちゃん、
私の分まで食べてません?」
「だって、うまかったから。」
この人は、私といる時は、自然体だ。
仕事に厳しく、バリバリと働く姿からは
想像もつかない。
「ホテルまで遠いですね~。
ちょうど、いい運動かな~、樹ちゃん」
私は、ニコニコと笑いながら
彼の左側を歩いた。
私の右手に彼の左手が触れ、指をからめてきた。
今、ここに
隣に彼がいるんだ…………。
暮れの街は、人通りも多かった。
今日は、少し寒さも緩み、
背中を丸めて歩く人が少なかった。
家路を急ぐ人とは違い、
私たちは、のんびりとホテルへと向かう。
「あ、ここ、寄って。」
彼がドラッグストアに視線を移した。
「え~、
胃薬、買わなきゃいけないほどですか!」
そんなに食べ過ぎたの?
「違う。……ゴム。」
彼がそう言って、ドラッグストアに入っていく。
「あ……。」
ついて行こうかと思ったけれど、
ゴムを買うのは…………。
今日は、お泊まりだもんね。
ラブホテルと違って、ゴムがないもんね。
さすが、樹ちゃんだな。
sexのことは、忘れないな……。
彼が、ドラッグストアから出てきた。
「栄養ドリンクも買ってきた。」
「……どれだけがんばる気なんですか……。」
私の顔が赤くなる。
慌てて、私はうつむいた。
何年つきあっていても……恥ずかしい。
「だって、七瀬、いっぱいイカせないと。」
彼に視線を向けると、
彼は、私に向かって笑っていた。
意地悪さを含んで。
私は、クスッと笑った。
「だって、樹(いつき)ちゃん、
私の分まで食べてません?」
「だって、うまかったから。」
この人は、私といる時は、自然体だ。
仕事に厳しく、バリバリと働く姿からは
想像もつかない。
「ホテルまで遠いですね~。
ちょうど、いい運動かな~、樹ちゃん」
私は、ニコニコと笑いながら
彼の左側を歩いた。
私の右手に彼の左手が触れ、指をからめてきた。
今、ここに
隣に彼がいるんだ…………。
暮れの街は、人通りも多かった。
今日は、少し寒さも緩み、
背中を丸めて歩く人が少なかった。
家路を急ぐ人とは違い、
私たちは、のんびりとホテルへと向かう。
「あ、ここ、寄って。」
彼がドラッグストアに視線を移した。
「え~、
胃薬、買わなきゃいけないほどですか!」
そんなに食べ過ぎたの?
「違う。……ゴム。」
彼がそう言って、ドラッグストアに入っていく。
「あ……。」
ついて行こうかと思ったけれど、
ゴムを買うのは…………。
今日は、お泊まりだもんね。
ラブホテルと違って、ゴムがないもんね。
さすが、樹ちゃんだな。
sexのことは、忘れないな……。
彼が、ドラッグストアから出てきた。
「栄養ドリンクも買ってきた。」
「……どれだけがんばる気なんですか……。」
私の顔が赤くなる。
慌てて、私はうつむいた。
何年つきあっていても……恥ずかしい。
「だって、七瀬、いっぱいイカせないと。」
彼に視線を向けると、
彼は、私に向かって笑っていた。
意地悪さを含んで。

