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~ 愛しい人へ ~
第5章 ~ 千帆を想う ~
朝、ご主人さまに返信を書いた。


一晩、悩みに悩んで……、
でも、聞いてみたいと思った。


 『> メールで千帆のことを知ると
 確かに、千帆の思いは、
 男性には重いと思う。


 悪い意味でも正直者の千帆は、
 彼への愛情がどんどん減っている……。
 と、感じた時に彼にそのことを伝えたことがあります。


 好きで好きで大好きだったけど、
 最近は前ほど好きじゃない…。


 なんて。
 とてもひどいことを。


 彼は、


 「え~、またヘンな妄想してる、ひどいなぁ。
 七瀬のこと好きだし、好きな気持ちが減ってこれなの?
 だったら、ちょうどいいよ。
 これ以上だったらビックリするよ。」


 と、言われました。


 その時に、
 自分はけっこうめんどくさいタイプ?
 と、自覚しました。


 8年目くらいのこと……ですから、
 相当鈍感だったと思います。


 > 私が、少しおかしいと思ったのは、
 千帆自身が、その理由も原因も知っていて、
 自分の性分だからと諦めているところ。


 ……自覚がないです。


 私が、
 こちらの世界へ入ろうと思ったキッカケの一つは


 「私を認めてくれる人がいなくなってしまったから。」


 だと思います。


 二人とも、もう二度と会えない人です。
 私が大好きだった人で、私を認めてくれた人……。


 自暴自棄?だったのかな……。


 石橋を叩いて叩いて、壊してしまって
 ほら、やっばり壊れたじゃない。


 と、いう性格なんですが、


 よっぽどなにかあった時は、
 なにも考えずに石橋から飛び降ります……。


 今回は、確実に飛び降りましたね(笑)


 結果、今、悩むことになっています……。
 自業自得です。』


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