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第5章 ～　千帆を想う　～

覚悟を決め、わたしは、
わたしの過去をご主人さまに
メールで伝えた。


小学生のころ、
とても貧しい家庭に育ち、
夜逃げ寸前の環境に
身を置いたこともあること。


その時、母が栄養失調で
倒れたこと。


ひどい体罰を受け続けたこと。


わたしが、小学生のころのことを
ご主人さまに伝えたころ、
ご主人さまからの調教のメールが減った。


わたしは、
自分が伝えたことが重かったから？
と、自分を責めた。


と、同時に……胸騒ぎがした。


もしかして……。


わたしは、自分がご主人さまを募集した
掲示板を見ることにした。


わたしが、メールで


> ご主人さま、大変申し訳ないのですが、
千帆は表の世界の時間を増やさせていただきたいです……。


と、書いてから……メールが減っていることに
なんとなく気がついていたのだ。