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~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~

樹ちゃんとわたしは、
つい最近も逢っていたくらいの距離感で
話しをしていた。
仕事のことを話しながら、
わたしの入院のことに話が及んだ。
「入院、本当に大変だった~。」
「でも、無事に出産できたんだし
心配だったから、ホント、よかった。」
「でも、出産の時も死にかけた(笑)」
と、樹ちゃんにその時のことを話した。
「危なかったんだね。」
「うん。今が元気だからいいけど。」
樹ちゃんは、ケータイをいじりながら
「七瀬が入院中、寂しかったけどさ。」
と、いいながら、そっとケータイを見せてきた。
そこには、わたしの露になった胸の画像があった。
「!!! ちょ、ちょっと。」
わたしは、声がうわずった。
樹ちゃんは、いたずらなまなざしに、
右手の人差し指を、自分の唇に当てて
シー-っというポーズを取った。
「……消してくださいってお願いしましたよね。」
わたしは、樹ちゃんを睨んだ。
「だって、元々おっきい胸なのに、さらにおっきいんだよ。
もったいなくて。」
最上級の笑顔で言ってのけた。
「できれば……消してください。」
こういう時、
わたしは
強く言うことができない。
そして、
それを樹ちゃんは知っていた。
「……考えとく。」
ちょうど、その時、
前もって樹ちゃんが頼んでくれていた
ランチセットが運ばれてきた。
樹ちゃんは、テーブルに食事が置かれるなり
レンゲを手にし、炒飯をすくった。
口に入れて、咀嚼する。
「うまいね~。」
樹ちゃんが、笑った。
わたしは、手を合わせて
小さく
「いただきます。」
と、つぶやいて、スープをすくった。
一口に飲んで、
「おいしいですね。」
わたしもにこにこと微笑んだ。
また、
樹ちゃんと……
戯れる日々が始まるんだ……。
わたしは、春雨サラダを口に運びながら、
海老チリを口に含んで
ゆっくりと動く
樹ちゃんの唇を見つめていた。
つい最近も逢っていたくらいの距離感で
話しをしていた。
仕事のことを話しながら、
わたしの入院のことに話が及んだ。
「入院、本当に大変だった~。」
「でも、無事に出産できたんだし
心配だったから、ホント、よかった。」
「でも、出産の時も死にかけた(笑)」
と、樹ちゃんにその時のことを話した。
「危なかったんだね。」
「うん。今が元気だからいいけど。」
樹ちゃんは、ケータイをいじりながら
「七瀬が入院中、寂しかったけどさ。」
と、いいながら、そっとケータイを見せてきた。
そこには、わたしの露になった胸の画像があった。
「!!! ちょ、ちょっと。」
わたしは、声がうわずった。
樹ちゃんは、いたずらなまなざしに、
右手の人差し指を、自分の唇に当てて
シー-っというポーズを取った。
「……消してくださいってお願いしましたよね。」
わたしは、樹ちゃんを睨んだ。
「だって、元々おっきい胸なのに、さらにおっきいんだよ。
もったいなくて。」
最上級の笑顔で言ってのけた。
「できれば……消してください。」
こういう時、
わたしは
強く言うことができない。
そして、
それを樹ちゃんは知っていた。
「……考えとく。」
ちょうど、その時、
前もって樹ちゃんが頼んでくれていた
ランチセットが運ばれてきた。
樹ちゃんは、テーブルに食事が置かれるなり
レンゲを手にし、炒飯をすくった。
口に入れて、咀嚼する。
「うまいね~。」
樹ちゃんが、笑った。
わたしは、手を合わせて
小さく
「いただきます。」
と、つぶやいて、スープをすくった。
一口に飲んで、
「おいしいですね。」
わたしもにこにこと微笑んだ。
また、
樹ちゃんと……
戯れる日々が始まるんだ……。
わたしは、春雨サラダを口に運びながら、
海老チリを口に含んで
ゆっくりと動く
樹ちゃんの唇を見つめていた。

