この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~
樹ちゃんとわたしは、


つい最近も逢っていたくらいの距離感で
話しをしていた。


仕事のことを話しながら、


わたしの入院のことに話が及んだ。


「入院、本当に大変だった~。」


「でも、無事に出産できたんだし
心配だったから、ホント、よかった。」


「でも、出産の時も死にかけた(笑)」


と、樹ちゃんにその時のことを話した。


「危なかったんだね。」


「うん。今が元気だからいいけど。」


樹ちゃんは、ケータイをいじりながら


「七瀬が入院中、寂しかったけどさ。」


と、いいながら、そっとケータイを見せてきた。


そこには、わたしの露になった胸の画像があった。


「!!!  ちょ、ちょっと。」


わたしは、声がうわずった。


樹ちゃんは、いたずらなまなざしに、
右手の人差し指を、自分の唇に当てて
シー-っというポーズを取った。


「……消してくださいってお願いしましたよね。」


わたしは、樹ちゃんを睨んだ。


「だって、元々おっきい胸なのに、さらにおっきいんだよ。
もったいなくて。」


最上級の笑顔で言ってのけた。


「できれば……消してください。」


こういう時、


わたしは


強く言うことができない。


そして、


それを樹ちゃんは知っていた。


「……考えとく。」


ちょうど、その時、
前もって樹ちゃんが頼んでくれていた
ランチセットが運ばれてきた。


樹ちゃんは、テーブルに食事が置かれるなり
レンゲを手にし、炒飯をすくった。


口に入れて、咀嚼する。


「うまいね~。」


樹ちゃんが、笑った。


わたしは、手を合わせて


小さく


「いただきます。」


と、つぶやいて、スープをすくった。


一口に飲んで、


「おいしいですね。」


わたしもにこにこと微笑んだ。


また、


樹ちゃんと……


戯れる日々が始まるんだ……。


わたしは、春雨サラダを口に運びながら、


海老チリを口に含んで


ゆっくりと動く


樹ちゃんの唇を見つめていた。


/386ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ