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~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~
出産後、1ヶ月ほど里帰りし、


その後、自宅に戻った。


育児は、驚きの連続だった。


樹ちゃんのことは、正直、思い出す時間もないほどに…。


子どもが6ヶ月になった頃、


樹ちゃんはやっとこちらの支社に戻ってきた。


わたしも、翌年、職場復帰した。


わたしは、復帰したその日に
別の部署への配属を言い渡された。


以前いた部署は、
縮小することになっていたのだ。


配属された部署は、本社の総務部だった。


長年勤めているだけに、どういったところかわかっていた。


仕事を続けていこうかと悩んでいた頃、


樹ちゃんからメールが来た。


わたしの会社の近くまで来たので、
ランチはどうかという誘いだった。


わたしの職場の近くに、
できたばかりの商業施設があった。


話題の中華のお店があったので、
そこでランチをすることにした。


樹ちゃんは営業で融通がつくので、
12時より少し前にお店に入ってもらった。


時計が12時になったとたん、
わたしは、事務所を出た……。


やっと、樹ちゃんに逢える……。


わたしは
はやる気持ちを抑えることができなかった。


お店に着き、待ち合わせしている旨を伝えた。


樹ちゃんが、手をあげた。


変わらない樹ちゃんがそこにいた。


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