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~ 愛しい人へ ~
第3章 ~ 私を想う ~
わたしは、ずるい……と思う。


自分の中で、


別れを決めているのに、


樹ちゃんと、距離がひらいていくのが


こわくてしかたなかった。


3月になり、樹ちゃんがまた


自宅に程近い職場に戻ることになった。


樹ちゃんは


「いつ逢えるの?」


と、メールをくれたり


電話をくれたけれど、


わたしは、仕事が忙しく


なかなか逢えなかった。


やっと、ゴールデンウィークに


逢う約束ができた。


樹ちゃんの誕生日もあるし、


逢おうと思ったのだ。


プレゼントは、以前プレゼントした


革製のブックカバーの店で、


ペンケースを買った。


持ち物にこだわりのある


樹ちゃんのプレゼントを選ぶのは、


いつも大変だったけれど、


楽しかった。


樹ちゃんは、物を大切に扱う。


愛着を持って……。


わたしがプレゼントした


ウォーターマンの


青の


ボールペンとシャープペンのセット。


バーバリーの折り畳み傘。


モレスキンのノート。


アシュフォードのシステム手帳。


彼の好きな……鮮やかな青……


樹ちゃんは、いつもプレゼントを喜んでくれた。


「ありがとう~!」


「コレ、いいよなぁ~!」


樹ちゃんの


とびきりの


笑顔が見たくて。


私は、プレゼントを探す時間も


買いに行く手間も


惜しまなかった。


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