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~ 愛しい人へ ~
第3章 ~ 私を想う ~

「あのさ、Aじゃなくて他の場所にしてくれない?」
樹ちゃんからの電話に出て
近況報告もそこそこに言われた。
「珍しいですよね?他のところで待ち合わせなんて。」
「奥さんがさ、同じ日にAに買い物に行くんだって。」
「……。」
なるほど、そういうことか……。
「たまには、こちらにいらっしゃいますか?」
「遠いけど……、まあいいか。」
樹ちゃんの優しさだと思った。
「それじゃあ、当日。」
そう言って、樹ちゃんは電話を切った。
樹ちゃんと、この街でデートするのは
初めてだった。
一緒に行きたいお店、調べないと……。
別れると決めたクセに……、
わたしは、妙にはしゃいでいた……。
樹ちゃんからの電話に出て
近況報告もそこそこに言われた。
「珍しいですよね?他のところで待ち合わせなんて。」
「奥さんがさ、同じ日にAに買い物に行くんだって。」
「……。」
なるほど、そういうことか……。
「たまには、こちらにいらっしゃいますか?」
「遠いけど……、まあいいか。」
樹ちゃんの優しさだと思った。
「それじゃあ、当日。」
そう言って、樹ちゃんは電話を切った。
樹ちゃんと、この街でデートするのは
初めてだった。
一緒に行きたいお店、調べないと……。
別れると決めたクセに……、
わたしは、妙にはしゃいでいた……。

