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~ 愛しい人へ ~
第3章 ~ 私を想う ~
彼から届いたメール。


あれ以来、時々、


近況報告のようなメールを送った。


でも、彼からの返信は、


一切なかった。


わたしは、このままメールを


送ったところで、


嫌われることはあっても


距離が縮まることはないと思った。


たった一言の返信すらもらえない……


友だち未満の関係を


痛いくらい感じるだけ。


彼からのメールをもらって


3日後、また帰省した。


この街のあちこちに


彼との思い出が散らばっていて、


チクチクと心が痛む。


一緒に乗った地下鉄、


ショッピングを楽しんだ繁華街…。


今まで、甘い思い出を連れて来てくれていたのに、


今は、わたしの心に小さな棘を刺す……。


帰省を機に


彼にメールをするのをやめよう……


と、思った。


今回も、ホテルで宿泊する。


今回は、子どもも一緒。


今回は夫は抜きで、


子どもと二人で帰省したのだ。


子どもの用事が早朝だったので、


前泊した。


子どもの用事の後、また祖母を見舞うことになった。


実は、わたしがお見舞いに行った翌週に


祖母は体調を悪化させて、入院していた。


病院の場所もわからないし、不便なところにあるらしく、


妹が案内をしてくれた。


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