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片想いの行方
第11章 悩んで揺れて、また悩む
はぁ!?


「ちょ、ちょっと待ってよ!」


ヒメがスタスタと歩き出したので、あたしは慌ててその後を追いかける。


「今までゴハン食べてたんじゃないの?」

「デザートは別腹だろ」

「デザートって……パンケーキでしょ!?」

「いーよお前はドリンクだけでも。俺だけ食う」

「なんでそーなるのよ!」

「パンケーキの店って男だけじゃ入れねぇじゃん。
一緒にいるだけでいーから」


その為の付き添い!?

しかも奢ってって言ったよね?

い、いやいや……

そもそも、あたしをここに呼んだのは……


「水泳教室の時の水着、一緒に選んでくれるんじゃないの?」


すると、ヒメは足を止めて振り返って

ギリギリまであたしに顔を近付ける。


「俺に選んでほしいの?」

「…………!」


〜〜か、顔近いってば……!///

あたしが固まると、ヒメはケラケラ笑って離れた。


「相変わらずだなー。 その反応マジでうける」


そして、何事も無かったようにまた歩き出した。


「……もう……!」


課外授業の時のこと、思い出しちゃうじゃない……

あたしは必死にドキドキする胸を沈めた。
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