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片想いの行方
第11章 悩んで揺れて、また悩む
それから5分も経たないうちにお店に着いて

普段は行列の人気店だけど、少ない時間帯だったらしく

思ったよりも待たずに入る事ができた。


ヒメは宣言通り、生クリームたっぷりのパンケーキにしたので、あたしもつられて同じものを頼む。

明るい店内は女の子でいっぱいだ。


「別に、学校と同じ水着でいーんじゃねーの?」

「えっ!?」


先に運ばれてきたアイスティーを飲みながら、急にヒメが口を開いた。


「水泳習いに行くわけだし、小さい市民プールじゃん。
そこでフリフリのビキニ着てくのも変だろ」


……それはそうなんだけど……

ここに来てやっと本題に入ったことに、まずはホッとする。


「素直に泳げるよーになる事だけ考えてればいいよ」

「?」

「何を着るとか、見た目とか、印象とか
なんかもうどーでもいーわ」


……はぃ!?

驚いてヒメを凝視。


「なにそれ! どーでもいいってわけないでしょ。
あたしを変えてくれるって言ってたじゃない!」


それで服も選んでくれたわけだし。

似合ってるって言ってくれたんだし。


あ、課外授業に着て行かなかった方を、水泳教室の時に着て行こうかなー♡
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