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片想いの行方
第16章 治らない傷
「ほら、前に来いよ」
「あっ……/// だ、大丈夫です!
体ずらして見れるし……ねっ?」
「うん/// そうだね。
お、お気遣いありがとうございます///」
2人は顔を真っ赤にしている。
……遠慮しなくていーのに……
もう一度譲ろうとした時
「蓮ってば。
大丈夫だよ、気を遣わなくたって。
実際空いてたんだから」
隣りから優香が声をかける。
そのままグイッと手を引かれて、俺は優香の隣りに座った。
「蓮さぁ、何度も言ってるけど。
誰に対しても無駄に優しすぎるよ」
優香が溜息をつく。
「そう? 優しいなんて言われたことねーよ」
「ウソばっかり。
特に女に対して甘過ぎ。
勘違いさせるのは逆に良くないんだからね」
優香は顔をしかめて、ペットボトルのお茶を口に含んだ。
……よかった。
いつもの優香に戻ったな。
「優香」
「なに?」
「……もう、体の震えは止まった?」
「あっ……/// だ、大丈夫です!
体ずらして見れるし……ねっ?」
「うん/// そうだね。
お、お気遣いありがとうございます///」
2人は顔を真っ赤にしている。
……遠慮しなくていーのに……
もう一度譲ろうとした時
「蓮ってば。
大丈夫だよ、気を遣わなくたって。
実際空いてたんだから」
隣りから優香が声をかける。
そのままグイッと手を引かれて、俺は優香の隣りに座った。
「蓮さぁ、何度も言ってるけど。
誰に対しても無駄に優しすぎるよ」
優香が溜息をつく。
「そう? 優しいなんて言われたことねーよ」
「ウソばっかり。
特に女に対して甘過ぎ。
勘違いさせるのは逆に良くないんだからね」
優香は顔をしかめて、ペットボトルのお茶を口に含んだ。
……よかった。
いつもの優香に戻ったな。
「優香」
「なに?」
「……もう、体の震えは止まった?」