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片想いの行方
第16章 治らない傷
……ヒメが俺達を見つける前に
商店街の入口の手前で、2人が一緒に歩いてる姿が目に入っていた。
両手いっぱいに屋台で買った袋をぶらさげて、香月がヒメに向かって杏子飴を差し出して
ヒメがそれを笑顔で受け取った。
「…………」
……あの2人
いつのまにあんなに仲良くなっていたんだ……?
気付いたのは、数学の自習時間。
後ろのやつに呼ばれて振り返った時、たまたま目に入ったヒメが
香月と会話しながら笑っていた。
…… “ あの時 ” 以来
ヒメの本当の笑顔を見ていなかった俺は、久しぶりにその姿を見て驚いた。
商店街の入口の手前で、2人が一緒に歩いてる姿が目に入っていた。
両手いっぱいに屋台で買った袋をぶらさげて、香月がヒメに向かって杏子飴を差し出して
ヒメがそれを笑顔で受け取った。
「…………」
……あの2人
いつのまにあんなに仲良くなっていたんだ……?
気付いたのは、数学の自習時間。
後ろのやつに呼ばれて振り返った時、たまたま目に入ったヒメが
香月と会話しながら笑っていた。
…… “ あの時 ” 以来
ヒメの本当の笑顔を見ていなかった俺は、久しぶりにその姿を見て驚いた。