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片想いの行方
第17章 深まる謎
* * *
「いたた……足つったかも……」
水泳教室が終わり、帰りのバスを待つ。
今日も10メートルちょっと、1人で泳げた。
来週の蓮くんの試合を見に行けるのが嬉しくて、いつも以上に張り切りすぎたかも……
心地よい疲労感を感じる。
そうだ!ヒメに報告……
携帯を取り出した。
……だけど、そこで指が止まる。
どうしよう、なんか緊張するなぁ……
その時、突然持っていた携帯が鳴った。
「わゎっ!」
いきなりだったので、思わず落としそうになって慌てる。
着信画面には、知らない番号が表示されていた。
? 誰だろ?
「……もしもし?」
電話に出ると
少しの沈黙のあとに
聞き覚えのある声が、耳に届いた。
『……美和ちゃん、私。分かるかな?』
「……えっ……」
ドクンと心臓が鳴る。
『私よ。 優香。
ちょっと美和ちゃんと話したくて』
「………!!」
優香さん……!
急激に体が硬直する。
優香さんが……なぜあたしに電話?
っていうか……
「…あの……どうしてあたしの携帯の番号を……」
……蓮くんが、教えたの?
それとも……
「いたた……足つったかも……」
水泳教室が終わり、帰りのバスを待つ。
今日も10メートルちょっと、1人で泳げた。
来週の蓮くんの試合を見に行けるのが嬉しくて、いつも以上に張り切りすぎたかも……
心地よい疲労感を感じる。
そうだ!ヒメに報告……
携帯を取り出した。
……だけど、そこで指が止まる。
どうしよう、なんか緊張するなぁ……
その時、突然持っていた携帯が鳴った。
「わゎっ!」
いきなりだったので、思わず落としそうになって慌てる。
着信画面には、知らない番号が表示されていた。
? 誰だろ?
「……もしもし?」
電話に出ると
少しの沈黙のあとに
聞き覚えのある声が、耳に届いた。
『……美和ちゃん、私。分かるかな?』
「……えっ……」
ドクンと心臓が鳴る。
『私よ。 優香。
ちょっと美和ちゃんと話したくて』
「………!!」
優香さん……!
急激に体が硬直する。
優香さんが……なぜあたしに電話?
っていうか……
「…あの……どうしてあたしの携帯の番号を……」
……蓮くんが、教えたの?
それとも……