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片想いの行方
第2章 通称 ヒメ
「ちょ…ちょっと……その呼び方やめてよ」
あたしは焦って周りを見渡す。
幸い、席の近い子達は寝てたりお喋りしてたりで、気付かれなかったみたい。
「なんだよ、事実だろ?」
姫宮蓮はニヤニヤしながら続ける。
「その席、蓮の後ろ姿を見れる絶好の位置だもんな。
放課後だけじゃなく、1日中見てられるってことか。
幸せだなーお前」
~~~!!
なんか……やっぱり言い方がムカつく!
ほんとにコイツ人気あるの?
「と…とにかく」
周りを気にして、声のボリュームを落とす。
「ストーカー女って呼ぶのはやめてよ。
だいたいあなたには関係な……」
「ヒメ」
……えっ……?
「あなたじゃねーよ。
俺のことは、みんなヒメって呼ぶ」
姫宮蓮は、さっきとは違う優しい笑顔になった。
その表情に、ドキッと胸が鳴る。
「ヒメって呼べよ。 美和」
あたしは焦って周りを見渡す。
幸い、席の近い子達は寝てたりお喋りしてたりで、気付かれなかったみたい。
「なんだよ、事実だろ?」
姫宮蓮はニヤニヤしながら続ける。
「その席、蓮の後ろ姿を見れる絶好の位置だもんな。
放課後だけじゃなく、1日中見てられるってことか。
幸せだなーお前」
~~~!!
なんか……やっぱり言い方がムカつく!
ほんとにコイツ人気あるの?
「と…とにかく」
周りを気にして、声のボリュームを落とす。
「ストーカー女って呼ぶのはやめてよ。
だいたいあなたには関係な……」
「ヒメ」
……えっ……?
「あなたじゃねーよ。
俺のことは、みんなヒメって呼ぶ」
姫宮蓮は、さっきとは違う優しい笑顔になった。
その表情に、ドキッと胸が鳴る。
「ヒメって呼べよ。 美和」