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片想いの行方
第19章 一緒にしないで
「……あたしは……違います」
……一緒にしないで……
「あたしは、蓮くんもヒメも……
傷つけるようなことはしていません。
2人には、どちらにも幸せになってほしいから……」
あなたと一緒にしないで……
「じゃあ、私のことはこのまま放っておいてくれるってことね?」
優香さんは、勝ち誇ったように腕を組んだ。
「美和ちゃんから、その言葉を聞けて良かったわ。
2人の幸せは、私と一緒にいることだから」
「…………っ」
「……まさか
“ どちらか ” を、自分のものにしようだなんて、思っていないわよね?
だって、それは結果傷付けることだもんね?」
ドクドクと不穏な音が全身を駆け巡って
立ちくらみがする。
あたしはお財布からお金出してテーブルの上に置くと
何も言わず、逃げるようにテラス席を出た。
優香さんが後ろから呼ぶ声がしたけど
あたしは振り返らずにお店を後にした。
……一緒にしないで……
「あたしは、蓮くんもヒメも……
傷つけるようなことはしていません。
2人には、どちらにも幸せになってほしいから……」
あなたと一緒にしないで……
「じゃあ、私のことはこのまま放っておいてくれるってことね?」
優香さんは、勝ち誇ったように腕を組んだ。
「美和ちゃんから、その言葉を聞けて良かったわ。
2人の幸せは、私と一緒にいることだから」
「…………っ」
「……まさか
“ どちらか ” を、自分のものにしようだなんて、思っていないわよね?
だって、それは結果傷付けることだもんね?」
ドクドクと不穏な音が全身を駆け巡って
立ちくらみがする。
あたしはお財布からお金出してテーブルの上に置くと
何も言わず、逃げるようにテラス席を出た。
優香さんが後ろから呼ぶ声がしたけど
あたしは振り返らずにお店を後にした。