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片想いの行方
第4章 特別補習
明日は、ヒメと約束した日だ。
駅前に待ち合わせってだけで、どこに行くのかは分からない。
何をするのかさえ教えてくれなかった。
『デートだと思って、お前が自分で1番可愛いと思う服で来い』
ヒメに言われたのはこれだけ。
だけど、あたしにとっては難題だった。
……デートなんてしたことないし。
そもそも可愛い服なんてあったかなぁ。
そんなの考えたこともないから、困るよほんと。
結局プリントの問題そっちのけで、あたしは明日の事で頭がいっぱいになっていた。
と、その時。
「……あれ、香月?」
……ん?
ふいに後ろの扉あたりから低い声が聞こえてきて、あたしは振り返る。
……そこには……
「今日土曜だけど。何してんの」
「………!!!」
え!?
う……うそ………!!
振り返った先には、Tシャツに短パン姿の鈴木くんが立っていた。
首にタオルをかけてる。
ほ、本物……///
あたしは驚きすぎて声が出ない。
口をパクパクさせてしまう。
鈴木くんはそんなあたしの様子を見て、不思議そうな顔をして教室に入り、近付いてきた。
猛烈に心臓の鼓動が速くなる。
駅前に待ち合わせってだけで、どこに行くのかは分からない。
何をするのかさえ教えてくれなかった。
『デートだと思って、お前が自分で1番可愛いと思う服で来い』
ヒメに言われたのはこれだけ。
だけど、あたしにとっては難題だった。
……デートなんてしたことないし。
そもそも可愛い服なんてあったかなぁ。
そんなの考えたこともないから、困るよほんと。
結局プリントの問題そっちのけで、あたしは明日の事で頭がいっぱいになっていた。
と、その時。
「……あれ、香月?」
……ん?
ふいに後ろの扉あたりから低い声が聞こえてきて、あたしは振り返る。
……そこには……
「今日土曜だけど。何してんの」
「………!!!」
え!?
う……うそ………!!
振り返った先には、Tシャツに短パン姿の鈴木くんが立っていた。
首にタオルをかけてる。
ほ、本物……///
あたしは驚きすぎて声が出ない。
口をパクパクさせてしまう。
鈴木くんはそんなあたしの様子を見て、不思議そうな顔をして教室に入り、近付いてきた。
猛烈に心臓の鼓動が速くなる。