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片想いの行方
第42章 もうひとつの世界
まだ誰も起きていない1階のリビングに降りて、電気を点ける。
そのままキッチンへ向かい、昨日洗って乾かしたままのお弁当箱を、2つ取り出した。
今日はいつも以上に体がだるくて、つい手抜きをしたくなる。
………だけど
「…………」
私は唇をきゅっと噛んで、冷蔵庫を開けた。
* * *
簡単に化粧をして、長い髪を後ろにまとめる。
手際良く作ったお弁当を、ランチバックの中に入れて
ちょうど6時を過ぎたところで、私は玄関に向かった。
「美和、待って」
パンプスに足を入れた時、後ろから母親の声がした。
「今日は夕方から雨が降るみたいだから、これを持っていきなさい」
そのままキッチンへ向かい、昨日洗って乾かしたままのお弁当箱を、2つ取り出した。
今日はいつも以上に体がだるくて、つい手抜きをしたくなる。
………だけど
「…………」
私は唇をきゅっと噛んで、冷蔵庫を開けた。
* * *
簡単に化粧をして、長い髪を後ろにまとめる。
手際良く作ったお弁当を、ランチバックの中に入れて
ちょうど6時を過ぎたところで、私は玄関に向かった。
「美和、待って」
パンプスに足を入れた時、後ろから母親の声がした。
「今日は夕方から雨が降るみたいだから、これを持っていきなさい」