この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
片想いの行方
第43章 突然の…

「疲れや寝不足が原因じゃねーかって、さっき医者が言ってたけど」
「……えっ……?」
「ぶっ倒れた理由がそれなら、あの奈々さんって人も安心するんじゃねーの」
笑いが治まったところで、ヒメが続ける。
「救急車に乗るまで、涙目でお前のこと呼び続けてたから。
もう大丈夫なら連絡してやれよ」
……救急車……?
今更になって、自分がパイプベッドの上にいることに気付く。
その横の椅子にヒメが座っていて
カーテンで仕切られているけど、隙間から同じ白いベッドが並んでるのが見えた。
「……ここは……?」
私が静かに聞くと、ヒメは溜息をついた。
「なんだよ今頃」
「…………」
「病院だよ。
お前、俺の乗ってたエレベーターが開いた途端、いきなり倒れ……」
「今何時……!?」
「……えっ……?」
「ぶっ倒れた理由がそれなら、あの奈々さんって人も安心するんじゃねーの」
笑いが治まったところで、ヒメが続ける。
「救急車に乗るまで、涙目でお前のこと呼び続けてたから。
もう大丈夫なら連絡してやれよ」
……救急車……?
今更になって、自分がパイプベッドの上にいることに気付く。
その横の椅子にヒメが座っていて
カーテンで仕切られているけど、隙間から同じ白いベッドが並んでるのが見えた。
「……ここは……?」
私が静かに聞くと、ヒメは溜息をついた。
「なんだよ今頃」
「…………」
「病院だよ。
お前、俺の乗ってたエレベーターが開いた途端、いきなり倒れ……」
「今何時……!?」

