パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 2人の蓮

授業が終わると、鈴木くんは他の水泳部の仲間と一緒に真っ直ぐ部活へ向かう。

あたしはその後ろ姿を見送った後、いつもこの場所に先回りして待機するの。

なぜなら、彼はプールに入るその前に……

まだ水泳キャップもゴーグルもしない姿で、プールサイドで準備運動をするんだ。


ほぼ裸の彼をこの場所から見れるという、あたしにとっては堪らないゴールデンタイムなの♡


だけど、今日はたまたま先生に呼ばれて。

話好きの先生に付き合ってたら、いつもの時間ギリギリになっていた。

で、ダッシュして来たにもかかわらず、このありさま。

彼は他の部員と混じって水の中にいる。


プールに入った鈴木くんはひたすら泳ぎ続けるストイックマンだから。

泳ぐ姿をしばらく見た後は、諦めて帰る事にしてるんだ。

今日は見れなかったから、ほんとにテンションが下がっちゃったなぁ……