この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
片想いの行方
第45章 あの頃とは違う
パソコンの電源を立ち上げた後も、私の頭の中はヒメでいっぱいだった。
……倒れた私を助けてくれたんだ……
それなのに、ちゃんとお礼もしないままあの場から出ていってしまった。
私の目が覚めるまで、ずっと傍にいてくれて
左手を握ってくれていた………
「…………っ」
……どうしよう……
なんなの、この気持ち……
社会人になったヒメが、今までどんな風に過ごしていたのか
なぜうちの会社に入ったのか
……今はどこで誰と一緒なのかも、分からない。
だけど
5年ぶりなのに、そんなに月日が経ってることも忘れてしまうくらい
私の胸は、あの頃と同じように高鳴っていた。
デザイナーやプランナーがいるひとつ上のフロアには、滅多に行く機会が無いけど
奈々さんに言われた通り、きちんとありがとうって言いに行かなきゃ。
そんなことをぐるぐると頭の中で繰り返しながら、私は夜になるまで仕事をこなしていった。
……倒れた私を助けてくれたんだ……
それなのに、ちゃんとお礼もしないままあの場から出ていってしまった。
私の目が覚めるまで、ずっと傍にいてくれて
左手を握ってくれていた………
「…………っ」
……どうしよう……
なんなの、この気持ち……
社会人になったヒメが、今までどんな風に過ごしていたのか
なぜうちの会社に入ったのか
……今はどこで誰と一緒なのかも、分からない。
だけど
5年ぶりなのに、そんなに月日が経ってることも忘れてしまうくらい
私の胸は、あの頃と同じように高鳴っていた。
デザイナーやプランナーがいるひとつ上のフロアには、滅多に行く機会が無いけど
奈々さんに言われた通り、きちんとありがとうって言いに行かなきゃ。
そんなことをぐるぐると頭の中で繰り返しながら、私は夜になるまで仕事をこなしていった。