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片想いの行方
第45章 あの頃とは違う
* * *
夜の8時。
パソコンの電源を落として、帰り支度を始めていた時だった。
「おい、そこの腹キュルキュル女」
「………!?」
声が聞こえた方向へ、部署の全員が一斉に注目する。
フロアの入口に立っていたその男は
私が顔を上げるとニッと笑った。
「助けてやった命の恩人に、挨拶のひとつも無いのかよ」
「…………!」
「いつからそんな薄情な女になり下がったわけ?」
「~~~っ!!」
椅子をガタッと引いて、勢いよく立ち上がる。
ちょ、ちょっと……!
い、いきなり現れて何言い出すのよ~~~!!
「あれ~~超絶イケメンくん……じゃなかった、姫宮くん!
昨日のスーツと感じが違うから、一瞬分からなかったよ」
ヒメの姿を見て、奈々さんが近付いていく。
夜の8時。
パソコンの電源を落として、帰り支度を始めていた時だった。
「おい、そこの腹キュルキュル女」
「………!?」
声が聞こえた方向へ、部署の全員が一斉に注目する。
フロアの入口に立っていたその男は
私が顔を上げるとニッと笑った。
「助けてやった命の恩人に、挨拶のひとつも無いのかよ」
「…………!」
「いつからそんな薄情な女になり下がったわけ?」
「~~~っ!!」
椅子をガタッと引いて、勢いよく立ち上がる。
ちょ、ちょっと……!
い、いきなり現れて何言い出すのよ~~~!!
「あれ~~超絶イケメンくん……じゃなかった、姫宮くん!
昨日のスーツと感じが違うから、一瞬分からなかったよ」
ヒメの姿を見て、奈々さんが近付いていく。