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片想いの行方
第46章 朝の7時と、夜の9時

* * *


ガラス張りのエレベーターに乗って、光り輝く夜景を見つめる。


「……私、ほんとバカだなぁ……」


一条さんの食事を作り続けて、もう2年になるのに

彼が卵を嫌いなこと、すっかり頭から抜け落ちていた。

昨日倒れて遅刻してしまったことで、気が動転してたから……


「…………」


アンナと一緒に、中庭でお弁当を食べていたあの頃を思い出す。

私のお母さんが作る卵焼きは、ふわふわで美味しくて

アンナが必ずつまみ食いをするから、いつも多めに作ってもらってた。


だから、私も


お母さんからその作り方を教えてもらって


………いつか、誰かが


美味しいよって


言ってくれる未来があると


信じていたんだ。
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