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片想いの行方
第7章 現状報告
確かに……

月曜から今日まで、ヒメと話してばかりだ。

後ろから頭を叩かれて呼ばれるもんだから、普通に振り返っていたけど

周りの人に見られていたなんて、全然気付かなかった。


「こらっ!黙ってないで早く教えなさいよ!」


ヒメとの会話を思い返しているあたしの体を、アンナがグラグラと揺らす。


「すっごく面白そうだから、吐けってば……」



と、その時



「香月」


……後ろからあたしを呼ぶ声がして

アンナとあたしが同時に振り返ると……


「……蓮くん!///」


あたし達が座っているベンチの後ろから、蓮くんが近付いてきた。

その周りに、同じクラスの男子が何人かいる。


「……ど、どうしたの……?///」

「学食で食った帰り。
そこ歩いてたら香月の後ろ姿が見えたから」


………!!///

それで声を掛けてくれたの……?

どうしよう、嬉しすぎる……!

感激するあたしと、目の前に来た蓮くんを、アンナは無言で交互に見ていた。

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