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片想いの行方
第56章 恋する姫君
.。.:* side ヒメ *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*
「海老のコンソメジュレとフルーツトマトのソルベ。
鴨のロースト・ビスクソース……じゃなくてやっぱりアワビのコンフィに変えるわ。
それと~~、あ、優香グラス空いてるよ」
「私、次はアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ。
麗子、鴨やめるなら白にする?」
「ん~~そうねぇ」
………暫く考え込んだあと、メニューをパタンと閉じて、
姉貴は決心したように、ビシッと指を付きたてた。
「いや!赤のままでいこう!
お兄さん、優香が言ったやつボトルで持ってきて!」
「~~~グラスにしろ!!」
12月24日。
土曜日の夜9時。
店の1番奥のソファ席で、俺の左右に座る2人に向けて
ありったけの声を張り上げた。
「海老のコンソメジュレとフルーツトマトのソルベ。
鴨のロースト・ビスクソース……じゃなくてやっぱりアワビのコンフィに変えるわ。
それと~~、あ、優香グラス空いてるよ」
「私、次はアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ。
麗子、鴨やめるなら白にする?」
「ん~~そうねぇ」
………暫く考え込んだあと、メニューをパタンと閉じて、
姉貴は決心したように、ビシッと指を付きたてた。
「いや!赤のままでいこう!
お兄さん、優香が言ったやつボトルで持ってきて!」
「~~~グラスにしろ!!」
12月24日。
土曜日の夜9時。
店の1番奥のソファ席で、俺の左右に座る2人に向けて
ありったけの声を張り上げた。