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片想いの行方
第56章 恋する姫君
「誰か~~ 除湿器持ってきてー。
辛気臭い面倒な奴がいてしんどいわ~~」
姉貴が煙草を灰皿に潰す。
「美和ちゃんと蓮くんのことになるとすぐコレよ。
いつもの俺様ドSなあんたはどこにいったワケ?
男なら正々堂々と勝負してきなさいよ」
「麗子の言う通りだわ」
優香が俺の手に、美和へのプレゼントを乗せた。
「あと、 “ その他にも女がいます ” 発言がよくないわね。
あの子、きっと戸惑ってる」
「…………」
「ただでさえ女は揺れる生き物なんだから。
オンリーワンだって言わないと、伝わらないわよ」
………自分の姉貴と
童貞を捨てた初めての女
27にもなって、恋愛指導されてる俺………