この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
片想いの行方
第58章 忘れられない人

「……良かったね、美和」


クリスマスメドレーが続く中、アンナが静かに口を開く。


「あの優香さんまでいたのは驚いたけど。
ヒメを筆頭に、総力戦で美和を助けてくれて」

「……うん。
本当に感謝しきれないよ。
アンナも……来てくれて、本当にありがとう」

「いやいや、私は全く役に立ってないから。
もっと早く会いに来なかった事を、今も後悔してるし。
……それに」


アンナは外の夜景を見つめる。


「……蓮くんはちゃんと気付いてたから
それをもっと早く美和に伝えるべきだった」

「……え……?」


私がアンナを見ると

切ない表情で、アンナも私に視線を戻した。


「私、前に電話で、本当に元気?って聞いてたでしょ?」

「……う、うん……」

「あれね、蓮くんからの言葉なんだよ」

「…………!」


その名前を聞くだけで、胸が締め付けられる。


「前は会社の話とか、服の話とかいっぱい書かれてたけど
いつからか “ 元気だよ ” しか言わないって。
しつこく聞くのも未練たらしいんだけど、心配だって」

「…………っ」

「突然蓮くんからメールが来たからビックリしたんだけど。
……多分、蓮くんもっと前から気になってたんじゃないかな。
私を救出の場に行かせてくれるくらい
蓮くん、美和の事を考えてるんだよ……」
/798ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ