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片想いの行方
第8章 課外授業開始
あたしはしばらくの間、無言で星を眺めていた。
時刻は7時半くらいだろうか。
まだ流れ星は見えない。
周りは静かで、暗くて、ちょっと心細くなってきた。
……ヒメ……
本当に蓮くんを連れてきてくれるの……?
その時だった。
「香月」
「………!!」
その低い声で、心臓が飛び出そうになる。
………振り返ると
蓮くんがゆっくりとあたしの方へ近付いてきた。
周りには誰もいない。
「蓮くん……」
……来た……
本当に、蓮くんが来てくれた……!